館山の観光と環境(その2)
1月27日(金)
南房パラダイスを後にし、館山の坂田(ばんだ)地区への建設残土埋立に
反対する市民団体の若手メンバーに予定地を案内していただく。
この残土埋立については、昨年12月20日の県議会最終日に突然、
県から「許可」が出されてしまった。
折しも同じ日に地元坂田地区の青年団の方々が廃棄物指導課に申し入れを
するために来庁していたのだが、寝耳に水の奇襲攻撃。
夕方から予定していた記者会見の場が怒りと嘆きの重苦しい空気に
包まれてしまった。
途中で車を止め、埋立予定地を確認。
中ほどの山の裏手に建設残土が運び込まれる予定
子どもを学校に通わせる母親の会のメンバーも同席し、
通学路の安全性が脅かされ、放射性物質が入った残土が運び込まれる
危険性もあるのではないかと訴えられ、問題解決のために県議会で
どのように取り組んでいくのかと質問があった。
また、海の環境汚染を心配する声も多く聞かれた。
意見交換の後、現地を案内していただく。
ここは、太平洋戦争の戦跡が多く残されており、弾薬庫や発砲台の跡地も
案内していただいた。
辺り一面は竹や木がうっそうと茂る荒れた里山
沢沿いをつたって山を登り、残土埋立計画地の手前から奥を望む。
反対派の市民団体は事業地内にある公有地(青道)を館山市が払い下げた
ことに対し、住民監査請求し、公開質問状も出している。
県が許可を出したことについても、許可権者としての責任を追及する構えだ。
館山の美しい海をダメにし、観光にもダメージを与えかねない残土埋立問題。
ふるさとの自然環境を守り、子どもたちに手渡すためにたくさんの市民が
手をつないで必死の思いでがんばっている。
私たち県議も微力ながらその思いに応えたい。