大震災から1年経って

大震災からちょうど1年経った11日、さくら市民ネットでは被災直後の記録映像
「大津波のあとに」と「槌音」をミレニアムセンター佐倉で上映した。

午前と午後2回の上映で、200人ちかくの人に足を運んでいただき、
見ていただいた。
児童108人中74人が津波にのまれてしまった宮城県石巻の大川小学校や
岩手の大槌町をはじめとする被災地の映像が映し出され、会場は息苦しい
ほどだった。
しかし、この現実を受け止め、私たちは何ができるのか、何をすべきなのか、
改めて考えさせられた。
作品をつくった森本監督からは、次のメッセージが寄せられている。

時間の経過とともに風化・忘却することのないよう、この作品を作った。
ここには人がいた。映像に込められた被災地の記憶、被災者の思いに
触れてほしい。

マスコミでもガレキ処理の問題がクローズアップされている。
物理的な復旧復興、新しい街づくりも大きな課題だ。
また、それにも増して人々のあきらめ、絶望からの立ち直り、心の回復こそ
きめ細かな支援が求められているのではないか。
人と人とのつながり、コミュニティの再構築に光を当てる施策が進められていく
ように、政治の役割がいまこそ求められている。
そのためには人と人との信頼関係が何よりも大切だ。

ここ数日、廃棄物問題をめぐる県担当課とのやり取りで愕然とすることばかり
続いている。
職員も議員も立場や考えが違っても、対等平等の関係性のなかで互いに尊重
しながら議論し、固い言葉で言えば「県民の福祉向上」という共通目的に
向けて、それぞれの役割を果たすという大前提があるはずだ。
ところが、信頼関係はおろか「うそ」や「だまし」のような対応に、
正直驚きを通り越して、悲しいくらいだ。
市議をしていた時もこんなに不誠実な対応はなかった。

昨日は地元の中学校の卒業式に出席し、校長先生の心のこもった祝辞に
感動し、子どもたちの美しい歌声で疲れた心が大いに癒された。
「私たちはひとり一人、夢と希望をこぶしに握って生まれてきました。」と
山口校長先生。
子どもたちに呼びかける言葉が飾らないまっすぐな言葉で心に響く。
私も久しぶりにお目にかかった自治会長さん、民生児童委員さん、地域の方々
から「忙しそうだね」「がんばってる?」と暖かい言葉をかけていただき、
本当に嬉しかった。
いつも大変お世話になっています。

美辞麗句、大言壮語、慇懃無礼な言葉が行きかう日常から脱出し、
ほっと一息の卒業式だった。
明日は2月議会最終日。
これから会派の打ち合わせに出かけます。