児童相談所を訪ねて(その1)
8月21日(火)
会派の同僚と2つの児童相談所を訪問。
現場の方々がお忙しいのは重々承知の上で、お邪魔させていただいたが、
丁寧に対応していただき、本当にありがとうございました。
前には大きな公園、隣には保育園があり、静かな環境だが、
建物が築40年と古く、中の事務室や面接室などもレトロな印象。
五木田所長から児童相談所の業務内容や地域の状況について、
詳しくご説明いただいた。
こちら中央児童相談所が担当する地域は、10市2町にわたる広いエリア。
佐倉市をはじめとする印旛郡市も入っている。
所長以下64名の職員と嘱託で医師や看護師、生活指導員の方々が
子どもたちの人権や生活を守るために日夜、奮闘している。
特に虐待の通報件数が激増し、昨年度県が認知した数は2388件とのこと。
この5年間で児童福祉司は15人増やして93人、
児童心理司も12人増やして49人となっているが、
それでもまだまだ足りない現状がある。
県内には17カ所の児童養護施設があり、定員995名のところ、
今年4月1日現在、895人の子どもが入所し、満杯状態。
施設への入所を待っている子どもを含め、児童相談所の一時保護所
も満員の状態だ。
それでも、施設入所する子どもは、6%程度で以前は1割ほどとのこと。
大半の子どもたちは児童相談所や市町村の職員、地域の方々が連携し、
見守るなかで、家庭で生活している。
施設の中を案内していただいたが、なんといっても老朽化が目立つ。
建物の耐震性はクリアしているので建て替えが難しいのだろうが、
子どもにとっても、働いている職員にとっても、決して良い環境とは
言えない。
県内に6つある児童相談所の基幹的な役割も考え、何とか改築の予算を
つけられないものかと思いながら、次の視察先である市川児童相談所へ
向かった。