玄海原発へ
8月24日(金)
25・26日に自治体議員政策情報センター虹とみどりの全国政策研究会が
福岡で開かれ、前日の玄海原発ツアーにも参加。
福岡を10時半に出発し、佐賀県玄海町までの約2時間のバス車中で
玄海原発プルサーマル裁判を支える会の石丸代表、於保(おぼ)事務局長
から、裁判に至る経緯や原発マネーにまつわる利権構造など詳しくお話を
伺った。
・2006年3月に古川佐賀県知事が玄海原発プルサーマルを事前了解
・2009年12月2日に玄海3号機で日本初のプルサーマル運転が開始された。
・翌2010年8月9日、プルトニウム混合(MOX)燃料の使用差し止めを
求めて、原告130人で提訴。
その後、昨年3月の福島原発事故を契機に
・2011年7月7日には2・3号機再稼働差止め仮処分の申立て
・2011年12月27日には玄海原発1~4号機すべての運転差し止め提訴と
精力的に活動を広げている。
玄海町では、当初予算の57億円のうち原発マネーは7割を占め、
固定資産税24億円、電源立地対策交付金は17億円に及ぶ。
平成の大合併で唐津市近郊の郡部が新唐津市に合併したが、
玄海町が独自路線を取り続けられたのは、この財政力が背景とのこと。
しかし、固定資産税は年々減少するため、新たな原発をつくらなければ
立ち行かなくなる。
また、電源交付金も原発が稼働しなければ、入ってこない。
今はすべて止まっているが、早く稼働させなければ町の財政が持たない。
町の産業も原発にかかわっているので、地元では反対の声も上げにくい。
町の財政を今のままにしておけば、「再稼働やむなし」の声が
「地元の意思」としてあがっていきかねない。
過疎の町を原発依存に追い込んだ国策の罪深さを垣間見た。
一日案内してくださった石丸代表はかつて柏市に住んでおられたとのこと。
福島原発事故後、千葉の東葛地域からもここ佐賀県に避難した親子が
いらっしゃるとお聞きした。
そのお母さんが玄海原発運転差し止めの運動にも
積極的に関わっているそうだ。
於保事務局長とも名刺交換し、ツアーの後で同じ大学の先輩だったことが
分かった。
何かとご縁のあった玄海原発への視察。
全国の仲間とつながり合い、全国の原発ゼロに向けて
一緒に力を合わせていきたい。