千葉県消防学校へ
9月4日(火)
会派のメンバーと千葉市中央区仁戸名町にある消防学校に伺った。
このエリアはがんセンターや特別支援学校ほか、県の施設が集まっている。
幹線道路から脇道に進んでいき、消防学校に到着。
老朽化した消防学校の建替え・移転が課題となっているため、
実際に現場を見せていただこうと今回、視察をお願いした。
2階にある教室で今関校長、鈴木副校長にご説明いただく。
県内各地に採用された消防職員は必ずこちらで6ヶ月間の初任教育を
受けることになっていて、前期は130人、後期は100人が受講するそうだ。
団塊世代の大量退職により、ここ2~3年が採用のピークとのこと。
3階に上がり、実際に研修を受けている様子をそっと見せていただいた。
123人の消防士さんたちが両脇に設置された手づくりのスクリーンを
熱心にのぞきながら、授業を受けていた。
大画面スクリーンが欲しいところだ。
寄宿舎に移動し、案内していただく。
レトロ感が漂う木製の2段ベッドや机が並べられ、10人が生活している。
こちらも老朽化が激しく、耐震数値のIS値は0.54。
本館も0.34ということで、建て替えは急務だ。
昭和60年に増築した新寮棟へ
パイプベッドより、木製のベッドの方が温かみがあるような…。
外の敷地を案内していただく
10時前に降った集中豪雨で砂地のグランドには水たまりが。
全天候型のグランドが欲しいところだ。
建物の老朽化ばかりではなく、訓練施設も不足しているとのこと。
高層化するビルやマンションが増えているが、これまでの救助方法
では対応できず、ヘリコプターを使っての救助になる。
そのための訓練も必要だ。
また、昨年の大震災では消防職員や消防団が大活躍したが、
これからはガレキ除去など従来の任務を超えた役割が
求められてくるだろう。
また、救急科のニーズも増えており、実習室も必要になってくる。
体育館に入ると、レトロな消防車が展示してあった。
マニアが見たら、さぞかし喜ぶだろう。
女性消防職員のなかには、男性顔負けの体力の持ち主いらっしゃるとか。
設置当初は女性を想定していなかったので、女子トイレもなかったが、
今では女性専用のお風呂や洗濯室もある。
部屋は10人一部屋だったが、8人の女性が研修を受けておられた。
さまざまな分野に女性の参画が進むことは、本当に嬉しい。
丁寧にご説明いただき、ありがとうございました!