九州の元気な女性たち
8月25・26日に福岡で開催された全国政策研究集会から、早1週間が経過。
25日は、福島原発事故・震災後の原発防災・自然エネルギーを考えるとの
テーマで福島の井戸川双葉町長と山口知事選で惜敗した飯田哲也氏さんが
登壇。
双葉町には福島第一原発の5号・6号機が立地していたが、事故後は
埼玉の加須市に仮役場を設置し、住民が避難生活を送っている。
この先ふるさとに帰還する見通しも立たず、棄民化されている窮状を
訴えられた。
多忙なスケジュールの中、とんぼ返りで駆けつけてくださった町長
次は、NP0法人環境エネルギー政策ISEP研究所所長の飯田さん。
原発事故後、脱原発・再生可能エネルギー政策の第一者として、
時の人となり、ドイツ「日本デー」でのシンポジウムでは
メインスピーカーも務めた。
再生可能エネルギーによる経済成長が地域経済を活性化させてきた
ヨーロッパの先進事例や日本での取り組みをお聞きした。
一番印象的だったのは、2日めの分科会。
「地域で暮らし続けることができるまちへ」というテーマの
シンポジウムに参加したが、企画運営、当日の司会進行、講演者や
パネリストのすべてが元気な九州の女性たち。
中嶋さんは元杷木町長、福岡県男女共同参画センター元館長という経歴
の持ち主。
町議2期を経て、町長になったのだが、その後の合併で残念ながら
失職してしまった。
もともとは農家のお嫁さんとして8人家族を切り盛りしていたが、
農業研修でオーストラリアを訪れたのをきっかけに町議にチャレンジ
したのが、事の始まり。
町長に就任した直後から、仮に町が将来的に合併しても、
地域コミュニティが機能し、地域福祉がしっかりと根付く町づくりを
目標に社会福祉協議会をはじめ様々な改革を行った。
自然体で生活者の視点、住民自治の視点から行政運営が展開されて
いたことは、羨ましい限りだ。
とりわけ社会教育に力を入れ、特に女性が学び気づくことによって
アクションを起こすことの重要性など、ご自分の体験から熱く語って
くださった。
お話も明快でとにかくパワフル!!
人を包み込む温かさも感じた。
九州で素敵な大先輩と出会うことができ、とても嬉しかった。