富浦学園へ

11月15日(木)

南房総市にある県の児童養護施設「富浦学園」を藤代県議と木更津の
田中市議と一緒に訪れた。
児童虐待が急増し、県内17ヵ所の児童養護施設はどこも満員状態という
ことは、請求した資料で分かっているが、現場に足を運ぶことにした。

砂田園長とこしば課長にとみうら枇杷倶楽部まで迎えに来ていただき、
現地に到着。
車を降りると、昨年度新築した新しい建物(管理棟)にびっくり。
3年前に訪れた時は、建物の老朽化が激しかったことを記憶している。
現在は子どもたちの生活する居住棟の建設が進められている。

初めに施設の沿革や子どもたちの様子、学校や地域のお話を聞き、
その後、施設内を案内していただく。

これが、小学生の男の子の部屋
小学生の部屋
ベットにカーテンを付け、かろうじてプライベート空間をつくっている。

もともとは定員が106人だったが、建て替えによって定員が76人に減る。
新しい棟ができるまでは、人数制限をしているため、以前訪れた時より
ゆとりが感じられた。

次にご案内していただいたのが、就学前の子どもたちの部屋。
幼児部屋
夜も子どもたちの世話のため、職員さんたちが寝泊まりしている。

管理棟の2階から建設中の様子を確認
建設中

児童養護施設でも小規模化の流れで40人以上の施設は
国から認められにくいとのこと。
現在、建設中の建物では、1階に2人部屋が2室、2階は個室部屋が4室で
1ユニット8人、5つの居住棟(合計定員40人)が建てられる。

その一方、子どもたちが地域の一軒家で生活できる「小規模グループ
ケアホーム」も増やしている。
家庭的な環境で少人数で暮らしている現場を案内していただいた。
こちらは新築の一戸建てを借り上げ、小学生から高校生までの男の子たち
が暮らし、学校に通っている。

ケアホーム1
右側に移っている方は、一緒に生活している指導員さん。
頼りがいのあるお兄さんといった印象だ。

ケアホーム
2階の明るい部屋は、小学生の部屋

話をしている間に小学生二人が学校から「ただいま」と帰ってきた。
ランドセルを下すと、「行ってきまーす」と友達と遊ぶためにそそくさと
出かけようとする男の子。
「お客さんにご挨拶したの?」
どこにでもある日常の一場面になんだかほっとする。
でも、この子たちにとっては当たり前の日常ではないはず。
現場の皆さんのご苦労をじかに見聞きし、複雑な思いを抱えながら、
高速バスで千葉に戻る。

夜6時からは、自治法改正の勉強会。
政務調査費から政務活動費へ、通年議会の選択制などの改正があり、
各議会でどのように判断するか、議論が求められている。
市民ネットとしても共通認識を図るため、まずは立命館大学で
調査研究をされている法学部の駒林良則さんをお呼びし、
レクチャーをお願いした。
改正自治法勉強会

学習会終了後、懇親会を開き、親しみやすいお人柄の駒林先生と
話が弾む。
帰宅したのは、午後11時過ぎ。
今朝はJR佐倉駅で朝6時半から1時間ほどネットワーク通信の配布と
街宣活動があり、文字通り朝から晩まで大忙しの一日だった。
全クリアできたことに、感謝!

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