千葉県中央児童相談所一時保護所視察

今日は会派メンバー8人で稲毛区天台にある県中央児童相談所を訪問しました。
令和2年に移転した新庁舎は旧青少年女性会館を大規模改修した建物。
そのため、保護児童の生活の場としては環境面でもベストとはいえませんが、増え続ける保護件数に対応するためにはやむをえない側面がありました。
私は4度目の視察でしたが、当初の執務室が手狭で窓のない部屋も使用せざるを得ない状況は変わりません。
職員にとっても決して良い環境ではありません。

全国的にも多くて人口50万人あたり1カ所という中で、この中央児相は10市2町の人口135万人をカバーするという厳しさです。
令和8年度を目途に、中央児相から分割して印旛児童相談所を印西市に設置する計画は進められていますが、3年も先の話。

同じく天台にあるもう1箇所の一時保護所も訪問。
旧中央児相を継続使用し、乳幼児と高校生女子の生活の場としてしていますが、老朽化が激しく進んでいました。
現場では、お風呂場の配管をはじめ安全面でも不安の声が上がっており、切実な改善要望をお聞きしました。
夜間の職員体制も2名と数年前と変わっていません。
定員25名とはいえ大半が乳幼児という厳しい環境の中、子どもたちのケアにあたる現場職員の懸命な姿に心苦しくなりました。

心身ともにダメージを受け不安を抱えて生活している子どもたち。
住み慣れた地域を離れ、知らない大人に囲まれ、様々な困難を抱える子ども同士が暮らす場を安心して心地良く過ごせるようにしていくこと。
千葉県としての人権感覚、その姿勢が問われる問題です。
県執行部と課題を共有し、改善に向けて取り組んでいきたいと思います。

画像の最後2枚は、旧中央児相の建物。
看板は消され、ひっそりと存在していました。