すずらんの日
5月1日(水)
今日5月1日は、メーデー。
フランスでは国民の休日(Fete de Travail)であるとともに
すずらんの日(Jour de muguet)でもあるそうだ。
この日は街中ですずらんを売る人たちが現れ、恋人や家族、
お世話になっている人たちにすずらんを贈る習慣があるとのこと。
すずらんの花言葉は、「純潔」「幸せの再来」「意識しない美しさ」等々。
草花はどれも好きだが、特にすずらんは一番というくらい好きな花。
ちょうど今、仙台の実家から株分けしてもらったすずらんが
庭でひっそりと咲いている。
雑草の勢いに少々押され気味…
鮮やかなグリーンの葉と純白の花が美しく、
季節限定の香が幸せを運んでくれる。
まさに、至福のひととき!
家のすずらんはもともと母の父、つまり祖父が庭で大切に育てていた
日本原産のすずらん。
植物好きの祖父はさまざまな草花や木を庭に植えていて、
小さいころ遊びに行くたびに植物の名前を教えてもらった。
「森の生活」の著書で有名な自然文学者・思想家でもあるアメリカの
ヘンリー・ソローの研究者であった祖父は、80歳を過ぎて渡米し、
ウォールデンの森を訪れるなどの熱の入れようだった。
その影響で母も私も植物好きに。
すずらんが終わると、薄紫色のライラックがきれいだったなあと
今でも仙台の祖父の庭の情景が香の記憶とともに蘇ってくる。
震災から2年目の春を迎えた東北。
厳しい冬を乗り越えて、木々や草花の花も咲きほころんでいるころだろう。
今月中旬には、県議会の地震・津波議連のメンバーと被災地である
岩手を訪れる予定だ。
いま何が必要なのか、私たちが何をすべきか、現地の様子をしっかりと
調査し、具体的なアクションにつなげていきたい。
被災地の方々に「幸せの再来」が届くように、すずらんの日に
願いを込めた。