君津・東上総児童相談所へ

5月29日(木)

今日は県ネット子どもプロジェクトのメンバーで君津と東上総の
児童相談所を訪問。

初めに君津児童相談所へ。
奥野所長はじめ職員の方々から事業内容や現在の状況について
詳しいお話を伺う。
君津児童相談所1

24年度は相談件数1316件のうち415件(32%)が虐待にかかわるもので
件数も増加の一途をたどっている。
しかし、児童相談所の職員配置は人口比によるとのことで
児童福祉司や児童心理司など少ない専門スタッフが現場で奮闘されている。

一時保護所に入所した子どもは127人。
定員は15人のところ、一日平均12.9人でオーバーするときもある。
幼児から高校生まで生活しているので、職員さんたちは大変だ。
たくさんの質問に丁寧に答えていただいた後、施設内を見学する。

プレイルーム
君津児童相談所2

一時保護所の学習室
君津児童相談所3

虐待の原因や背景はさまざまだが、経済的に破綻した家庭が多い。
エリート家庭もまれにあるとのこと。
里親委託も需要と供給のミスマッチがあり、小さい子どもは委託しやすいが
高校生など大きい子の受け入れが難しいそうだ。
里親制度を進めていくには、なんといっても登録人数を増やすという課題
がある。

奥野所長を囲んで
君津児童相談所4
お忙しいところ、本当にありがとうございました。

次に向かったのは、東上総児童相談所。
2年前に一時保護所が新設され、いつか伺ってみたいと思っていた。
圏央道に乗り、茂原に到着。
吉田所長はじめ職員の皆さんが出迎えてくださった。

早速一時保護所を案内していただく。
東上総児童相談所1
こちらは、家庭復帰や退所後の自立に向けて練習する部屋

お風呂や台所も完備で独立したスペースとなっている。
さずがに新しいところにはこれまでの経験が生かされている。
でも、まだほとんど使ったことがないとのことで少し残念。

こちらはプレイルーム
東上総2

食堂も明るくて広い!
東上総3

東上総は昨年度虐待の相談件数が344件。
前年度からの伸び率が県内トップだったそうだ。
一時保護所の定員は15人だが、増加傾向にある。

6市10町1村という広い管内の自治体と連携し、子どもたちの命と安全を
守るために日夜職務に取り組んでおられる職員の皆さん。
東上総4

さまざまな事情を抱え心身ともに傷ついている子どもたちと真摯に向き合う
姿を拝見することができ、とても心強く思うと同時に児童相談所の機能充実
に向けて、取り組むべき課題も学ぶことができた。
吉田所長はじめ職員の皆さん、ほんとうにありがとうございました!