ひまわり&冲大幹さん
7月29日(火)
昨日、今日と久し振りに県議会棟に立ち寄った。
1週間前の22日(火)朝、写真に収めた議会棟の花壇
いつもきれいに手入れされている。
1週間後の今日は、ひまわりの花が元気に咲いていた。
こんな時、ちょっと嬉しくなる。
嬉しいと言えば、先週26日(土)、八ッ場ダム中止活動をしている団体の
共催で、冲大幹さん(東大教授)をお招きし、全水道会館で講演を聞いた。
国は今、水行政、河川行政において新たな方向性を出そうとしている。
それは、地球温暖化の進行で長期的には洪水が激化して頻発し、
一方で渇水が深刻化していくと予想しているからだ。
その予想のもとに、国は水行政、河川行政をどう進めていくかを検討しており
その国の審議会、検討会の座長、委員を務められているのが沖先生。
私たちからすると「御用学者」的な立場にある冲さんだが、
このたび私たちの依頼を快く引き受けてくださり、ご著書である
「水危機 ほんとうの話」(新潮選書)を中心にお話してくださった。
前半は、冲さんが国際色豊かな活動経験を踏まえ、まさにグローバルな
視点から水問題を提起された。
約100名の参加者が冲さんの分かりやすく示唆に富むお話に
耳を傾ける。
後半は、おなじみ嶋津暉之さんとの対談。
嶋津さんからの問題提起に対して沖先生が答える方式で進められた。
対談の大きなテーマはこれからの水行政、河川行政がどのような方向に
進もうとしているのか、また、どのような方向に進めなければならないか
ということだった。
沖さんのご見解は私たちの意見とは相違する点がいくつかあったが、
立場上、難しい質問に対しても、丁寧かつ誠実に答えてくださった。
冲さんいわく「いつも審議会を傍聴している嶋津さんたちはどんなことを
考えているのか、知りたかった」とのこと。
自分と考えが異なる、対極にあるかもしれない人と議論することを厭わない
のは、海外でのディベート経験からなのだろうか?
冲さんは1964年生まれと私とほぼ同世代だが、学者としての実力に加え
受容力の高さとお人柄に誰もが引き込まれたと思う。
嶋津さんから出されたのは、地球温暖化の問題を軸にした
以下の7つのテーマ。
1 地球温暖化懐疑論について
2 地球温暖化の影響の予測精度について
3 国の水資源政策の方向
ー国土交通省の水資源行政の審議会・検討会についてー
4 今後の水需給と新たな利根川・荒川フルプランについて
5 国の治水政策の方向
ー国土交通省の治水行政の審議会についてー
6 これからの社会と河川行政について
7 河川の自然の回復について
以下、ご関心のある方は、水源連ホームページをご覧ください。
http://suigenren.jp/wp-content/uploads/2014/07/10187df4fdb25ef5833e4b07cb55de23.pdf