10年後を見据えたまちづくり

8月10日(日)

昨日は、我孫子にある中央学院大学で開かれた自治体議員政策情報センターの
全国政策研究集会に参加。
受付の手伝いをするため、大野さんの車で佐倉を朝7時半に出発。
1時間後に到着。
中央学院大学

今年の全国集会は、千葉
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9時半からは、分科会「地域で安心して暮らしつづるまちへ」に参加。
分科会
会場には、東葛地区の市民も多くほぼ満員。
関心の高さが分かる。

初めに、柏市豊四季台団地で展開している「長寿社会のまちづくり」
柏市・UR都市機構・東大の連携による柏プロジェクトについて、
東大高齢社会総合研究機構の木村清一さんが熱く語ってくださった。
木村清一さん
この方、実は元柏市の福祉部長。
このプロジェクトのキーマンとお見受けした。

一昨年、豊四季台団地で在宅医療を中心とした「地域包括ケアシステム」
についてお話を伺ったのだが、今回は柏プロジェクトの全体像を知ることが
できた。

2025年問題ともいわれている超高齢社会を見据えて、住み慣れたまちで
生きがいを持って安心して暮らし続けられるまちをどう創っていくか?
柏市では介護保険計画よりアクションを先行させ、在宅医療の推進のため
の下地づくりに取り組んできた。
全市をあげて地域包括システムに取り組むと市長も決意表明したとのこと。
木村さんのお話から、その熱意とパワーが伝わってきた。
つくづく人は宝なりと実感。

続いての講演もまた、素晴らしかった!
島村医師
講師は、島村トータル・ケア・クリニックのドクター、島村善行さん。
元松戸医師会在宅ケア委員長を今年6月まで務めておられた。

「木村さんが赤い炎なら、私は白い炎です。」と語り始めた島村ドクター。
30年前から在宅医療に取り組んでこられ、これまで2300人の患者さんを
在宅で看取ったそうだ。
そのほとんどががん患者。

ご講演のタイトルは「高齢社会の松戸三方よし大作戦」。
松戸市の医療・介護にかかわる詳細なデータを示され、
30年来の医師会の活動や地区社協などボランティア活動、そして約9万人の
元気高齢者が地域で高齢者を支えるなど、消化しきれない盛りだくさん。

「警察は110番、救急は119番、介護福祉は100番に!」
「生き方とともに死に方を考える」
「自助、共助、公助と言われるが、これからは近助」等々、
ユーモアを交えたパワフルなお話に引き込まれた。

休憩時間にご挨拶に伺ったところ、「介護・福祉は、100番、100番。
よろしくお願いしますね」とにこやかに話された。

一昨日の8日(金)は、県健康福祉部保険指導課主催のシンポジウム
「10年後を見据えた地域サービスのあり方」に参加。
対象は、市町村や介護事業者等だったが、数日前にご案内いただいた。

こちらの基調講演もパネルディスカッションもとても充実!
貴重な情報をたくさんいただいた。
あまりに盛りだくさんで消化しきれず、お盆休みに資料を読み返して
勉強したい。

基調講演を行った三菱UFJリサーチ&コンサルティングの岩名礼介さん
岩名研究員
広島県の地域包括ケア推進センターを視察した折、UFJコンサルの関わり
を聞き、関心を持っていたところ。

パネルディスカッション
地域包括ケアシンポジウム
画面が暗いが、以下、パネリストの方々

・向小金クリニック院長 大津直之さん
・流山市健康福祉部介護支援課長 早川仁さん
・社会福祉法人志真理事長補佐 津金澤寛さん
・千葉県介護保険指導課介護保険制度班長 木川貴美子さん

木川さんから「定期巡回随時対応サービスの推進」についてのお話
介護保険課木川さん

6月議会一般質問の地域包括ケアシステムのヒアリングでは
木川さんをはじめ介護保険課の皆さんにいろいろと教えていただき、
千葉県もがんばっているなあと心強く感じていたところ。
私も10年後に本格化する長寿社会のまちづくりを佐倉、そして千葉県で
どのように実現できるか、じっくりと取り組んでいきたい。

明日11日(月)12日(火)は、仙台で開かれる地域医療全国研究会に
小宮さん、藤代さん、山本さんと会派メンバーで参加します。
その後は実家に帰省し、しばらく過ごす予定。
お盆休み、皆さんもどうぞお元気でお過ごしください。