台風大雨被害・復旧状況の会派視察 館山市南房総方面へ
今朝は7時過ぎに家を出て、館山へ。
12月議会の補正予算では、台風大雨災害に伴う復旧復興関連の予算案が提案されました。
農林水産や観光はじめ、あらゆる産業に甚大な影響を及ぼしていますが、国や市との協議で県も支援策を拡充してきています。
とはいえ、とりわけ被害が大きい南房総の現状はどうなのか?
復旧状況を直に把握するため、「千葉民主の会」会派5人と社民党の小宮清子議員と現地を訪ねました。
午前中は、館山市役所で金丸市長と川上総合政策部長と面談。
館山市のこれまでの総括として、危機管理アドバイザーを配置していたこともあり、初動体制は良かった。しかし、これから中期的にどうしていくのかが課題と語られました。
- 罹災証明の申請数8500件に対応しなければならないが、人手不足。
- 県や全国各地からの自治体職員の応援はあるもの、市職員は3ヶ月間休みも取れずに疲弊している。
- 観光への打撃も大きく今でも宿泊施設のキャンセルは4〜5割と厳しい。
- 新春の苺とストックなどの花が館山の「売り」だが、ビニールハウスが倒壊して再開できない。農業被害は40億円にも。
- 災害復旧予算130億円のうち災害ゴミに70億円かかり、処理は和歌山県との協定を結び、海上経由で搬出し処理を依頼している。
- 県から配分される義援金は大変市民にとっても有難いが、その作業を人手不足の市がやれる余力はない。ぜひ県にお願いしたい。
等々、沢山の課題があるとのこと。
面談後、館山市議の鈴木順子さん、石井敏宏さんにお付き合いいただき、宿泊施設「海紅豆(かいこうず)」に立ち寄り、屋根が飛び建物が破壊された状況を目の当たりにしました。
その後、束の間のお昼休憩を経て、車窓から平砂浦〜布沼〜小沼〜ファミリーパーク〜相浜〜布良と巡り、車窓から被災状況を見ることができました。
午後2時に白浜町にある宿泊施設「ジャングルパレス」を訪問。
大変な状況にもかかわらず、高尾専務に災害直後の様子や営業再開に向けての取り組みについて、ご説明いただきました。
壊滅的な被害で心が折れそうになったが、お客様からの励ましの言葉に再開を決心されたとのこと。
施設の復旧工事も職人不足で思うように進まないそうです。
そんな厳しい状況にもかかわらず、自ら大工道具を工面し、スタッフと力を合わせながら懸命に修理に当たっておられる姿に目頭が熱くなりました。
房総の豊かな自然を魅力ある観光に繋げてくださり、前向きに頑張っておられます。
これから県がしっかりとバックアップしていかなければと強く感じました。
今日お聞きした様々な課題や要望を踏まえ、12月議会の審議に生かしていきたいと思います。