自立援助ホーム「みんなのいえ」安心安全な居場所

NPO法人光と風と夢

今日は午後から、いちはら市民ネットへ。
市原で自立援助ホームを運営しているNPO光と風と夢の代表小倉淳代表とホームで暮らす19歳の青年の話を聞く会に参加させていただきました。

自立援助ホームは、基本的に中学卒業後の15〜20才未満の子どもたちが自立に向けてサポートを受けながら生活する場です。
平成29年の児童福祉法改正で大学等に通う場合は22才の誕生日前まで入所できることになったとのこと。

「みんなのいえ」は、男子6名の定員ですが、委託措置といって子どもの意思を確認した上で入所しているそうです。
中央児童相談所の担当児童福祉司や児童心理士の職員も彼を親身にサポートしてくれているとのこと。
児童福祉施設では、一人当たり月額5万円の公費投入がありますが、自立援助ホームではわずか1万円。
スタッフの配置は、常勤2名、非常勤1名と定められていますが、みんなのいえでは7名で対応しているとのこと。

今日はスタッフの方々も参加され、終了後に食事作りをされている栄養士の方と食が心をつなぐ役割やさまざまな意義を果たしていることについて、共有することができました。

物心つく前から長い間親等から壮絶な虐待を受けてきた青年の話は、プライバシーにかかわるので明らかにすることはできません。

でも、彼はいま信頼できる大人と出会い、失敗してもアドバイスやサポートを受けながら、夢に向かって前進しています。
父母に対して、憎しみと感謝という矛盾する気持ちを抱えながらも、人は一人では生きていけない、持ちつ持たれつだと語ってくれました。

児童虐待をなくすために何が必要かとの問いに対し、大人へのアプローチが重要と語った彼。
お金がない、時間がない、人とのつながりがない。
余裕がなくなることで虐待に走ってしまう現実を改めて教えられました。

そして、自立援助ホームのスタッフが忙しさから自身の家庭を疎かにして欲しくないとも。
数々の困難を乗り越え、今を懸命に生きている姿に心を打たれました。
人には押し付けないが、「自分を曲げない」と語った青年。
私も応援していきたいと思います。

写真は乗り換え時に見つけた千葉そごう前のチョークアート。

千葉そごう前のチョークアート

千葉そごう前のチョークアート

千葉そごう前のチョークアート