フードバンクちば10周年記念イベント
今日は千葉市美術館講堂で開かれたフードバンクちば10周年記念イベントへ。
2012年5月設立された同団体の活動の振返りの場に参加させていただき、この間の地域社会での多大な貢献とご苦労について実感。
何よりも会場が温かい空気感に包まれ、困難な時代にあっても人と人とのつながり、ネットワークで「みんなで支え合う地域共生社会」をめざすという希望が持てる集会でした。
フードバンクちばの菊池謙代表の熱意と行動力がさまざまな方々をつなぎ、活動を広げてきたことは間違いありませんが、食料を提供し続けているヤマサ醤油や永谷園などの食品会社、千葉市社協や生協団体、ロータリークラブやボランティアなど、多くの方々の協力があってこそ成り立つ活動です。
私とフードバンクのお付き合いは4年前に遡ります。若者支援のNPO活動として、フードバンクからお米や食品を提供いただき、お米の運び出しや精米作業、定時制高校の生徒への配布などを行い、県立高校での「居場所カフェ」の活動につなげてきました。
来賓には神谷千葉市長も駆けつけ、心のこもった祝辞がありました。
行政の縦割りを超える横軸の支援として、いざというときに頼れるネットワークを広げてきたことへの敬意と感謝が述べられ、本来は困窮者がいない社会にしていかなければならないこと。
とはいえ、現実としていま目の前で困っている人に手を差し伸べる必要性があり、行政がすぐに対応できない場合の困窮者セーフティネットとしての役割を果たしてきたこと。
引き続き行政との連携で共生社会を作っていきたいこと等々、市民生活に心を寄せたメッセージでした。
続く基調講演「地域共生社会の中でのフードバンクの役割」の講師は、厚労省の社会・援護局地域福祉課の米田隆史地域共生社会推進室長。
フードバンク活動によって生じる様々なつながりが、支え合える地域づくり、地域における包括的な支援体制の構築につながるとその可能性を示唆。
その後のメッセージリレーには県内で立ち上がったフードバンクや中核地域支援センターの方々から、また各方面からもビデオメッセージが寄せられました。
千葉県の福祉部局の参加はなく、大変残念でしたが、今後の持続可能なフードバンクの仕組みづくりに向けて、県として果たすべき役割は何か、しっかりと考えていく必要があると思います。