令和4年12月議会 健康福祉常任委員会 討論原稿
2022年12月20日(火)
立憲民主・千葉民主の会
入江あき子
追加補正予算についての討論原稿
議案第32号について、賛成の立場から討論します。
先ほど質疑した「子どもの安全対策支援事業」のほか、先週15日の常任委員会質疑したコロナ対策をはじめ、いずれも県民の命と健康を守る補正予算と判断しました。
質疑を通じて、県がこの冬のコロナと季節性インフルエンザの同時流行に備え、感染拡大時の発熱患者を3万人、この夏第7波ピーク時の3倍と見込み、発熱患者の外来医療体制を強化し、発熱外来の指定医療機関を増やすための方策をはじめ、複数の新規事業に取り組むことが分かりました。
特に、年末年始おける発熱外来を確保するために、外来診療の対応を昨年度の3倍、155の医療機関に広げるとのことです。引き続き地区医師会との連携でしっかりと働きかけていただきたいと思います。
また、保健所が行っている入院調整などのコロナ対応を民間に一括委託するという「新型コロナウイルス感染症医療調整センター」の設置は、全国初の試みとのことです。これまでの第7波までの感染拡大時、保健所では、臨時の保健師等の増員、市町村や県の職員の応援派遣や業務委託が進められてきましたが、さらなる現場の負担軽減につながることが期待されます。
その一方、委託先と保健所・地域の医療機関との情報共有や役割分担、責任の所在など、慎重かつ丁寧な対応が必要と思われます。今後の感染拡大時には想定外が生じることも否定できないことから、県が一義的な責任を持って対応するよう要望します。
この事業により、保健所にどのくらい余力が生じるかまだ分かりませんが、これまで十分に対応できていなかった本来の保健所業務についても着実に進めていただきたいと思います。
以上、迅速で適正な執行に努めていただくよう要望して、討論を終わります。