横浜市男女共同参画センターへ(その2)
4月16日(火)
南生田から地下鉄に乗り、戸塚に移動。
戸塚駅から徒歩5分ほどで男女共同参画センター横浜が見えてきた。
エントランスには明るく開放的な庭があり、1階の情報コーナと
ガラス窓を隔てて一体化している。
中に案内していただき、県内にある3つのセンターの指定管理者となって
いる(財)横浜市男女共同参画推進協会の職員お二人にご説明いただく。
今回訪れたのは、若い女性の就労体験の場である「めぐカフェ」が主な
視察目的だったが、ここにきて分かったのは、センター設立以来、
女性の就労支援に力を入れてきているということだった。
さらに素晴らしいのは、社会問題の課題解決を図るために
センターとしてどのようなことができるか、きちんとリサーチし、
事業に結びつける積極的な姿勢だ。
ここでの講座を修了し、起業につなげた女性たちの活動の様子が
報告されていた。
女性と仕事の情報コーナーに置いてあるチラシも質量ともに充実!
「シングルマザーのための就職ガイダンス」「シングルマザーのための
就労相談」などもある。
ここでエンパワーメントし、社会に飛び立っていく女性たちの姿が
具体的に見えてきた。
情報コーナーには多くの男性の姿もあり、市民活動に積極的に
関わる男性たちの活動の様子も張り出されていた。
こちらの棚は、各分野で活躍している方々が選んだお勧めの図書リストが
例えば、
・横浜市男女共同参画センター3館の女性就業支援チームが選んだ
女性が「働く」を応援する100冊
・女性とセーフティネット 竹信三恵子さん推薦本リスト
・災害・防災と女性 阿部絢子さん推薦本リスト
などなど、どれも興味を魅かれる書籍が多数紹介されていた。
施設内にはフィットネススタジオや防音ルームも完備され、
充実した内容に「羨ましい!」と感嘆の声を上げるメンバーが続出。
「男女共同参画」という政策を具体的に実現するための前線基地として
地域の課題を丁寧に分析し、着実に成果を上げている横浜市。
少子高齢化・人口減少という最重要課題に対応するカギは、
「男女平等社会」(日本では政治的経緯から便宜的に男女共同参画社会
と曖昧な表現になっているが)の実現というのが、世界的常識といわれ
ている。
では、わが千葉県はどうか?
これ以上遅れを取らないように、本腰を入れて欲しいものだ。