食べることでつながる人と地域
1月25日(土)
今日の午後は生活クラブ千葉グループ新年交流会と子どもセンター帆希
(ほまれ)設立記念シンポジウムが同日程でバッティング。
でも、どちらも外せない、どちらにも参加したいということで、
津田沼で開かれた新年交流会をひと足お先に失礼し、
千葉大で開かれたシンポジウムに向かいました。
津田沼のモリシアホールで開かれた新年会の参加者は延べ230人強。
会場は、熱気に包まれていました。
「堂本県政の福祉改革が、今日の障害者差別禁止法や生活困窮者支援法の
先鞭をつけた。地域包括ケアは高齢者に限ったことではなく、誰もが地域
で支え合って生活できる社会を目指し、生活クラブは活動していきたい」
と力強く話されました。
続いて、黄色のジャケットがお似合いの堂本暁子さん
東日本大震災後、防災分野における女性の参画について精力的に活動
されており、お元気なご様子でした。
乾杯の後は、お待ちかねの食事&歓談・交流タイムです。
佐倉にある回転木馬やハーブをはじめ、12のワーカーズコレクティブ
が総力を結集し、この日の料理を提供
味や食材の安全性はもちろん、目に鮮やかで美味しい料理ばかり。
ごちそうさまでした!
とはいえ、食べることに集中してもいられず、この機会にお話ししたい
方のテーブルに出向き、短いながらも有意義な交流ができました。
2時前に新年交流会の会場を後にし、木更津の田中紀子さんと千葉大へ。
子どもシェルター「帆希」の設立記念シンポウジウムに参加しました。
落合恵子さんの講演は最後だけしかお聞きできませんでしたが、
センター設立の経緯を報告された安井飛鳥さん、パネルディスカッション
のコーディネーターをされた中溝明子さんなど若い弁護士さんたちが
子どもの人権問題に真摯に取り組み、センターの副理事長や事務局長を
務めるとのことで、本当に心強い限りです。
パネルディスカッションのパネリストは、千葉県中央児童相談所所長の
西村博行さん、はぐくみの杜君津施設長の高橋克己さん、東京にある
カリヨン子どもセンター理事長の坪井節子さん
それぞれのご経験から、子どものおかれている厳しい実情と
シェルター設立への期待が語られました。
・一番近い大人である親からの身体的・心理的虐待を受け、大人との
信頼関係が結べなくなった子どもたち
・食事には音とにおいがある。だが、その日常生活の記憶さえなく、
親から満足な食事も与えられず、 愛着形成ができなかった子ども
・気持ちを閉ざし、雨の音や風の音も聞こえていなかった子ども
・シェルターに来て、初めて空を見たと言った子ども
・親の思いどおりの成績が上げられず、「出て行け」「死ね」と
言われ続け、生まれてこなければ良かったと思い詰めた子ども
さまざまな境遇で懸命に生きる子どもたちの姿が見えてきました。
特に、東京で10年前にシェルターをつくった坪井節子さんのお話は
じんわりと深く胸に広がりました。
ひとり一人つらい過去を背負ってがんばってきた子どもたちに
「生きていいんだ。一人ぼっちじゃない」という気持ちの灯りをつける
のが、シェルターの役割だということです。
シェルター運営は、親権の問題、財政の問題という大きな2つの壁が
あるということです。
その大きな壁を弁護士や福祉など専門家の力に加え、多くの千葉県民の
バックアップで乗り越え、子どもたちを応援する大きな一歩が
踏み出されました。
まずは、15~20歳の女の子のシェルター(避難所)を立ち上げ、
24時間体制で子どもの生活を支援し、子ども一人ひとりに弁護士が
ついて法的なサポートを行い、児童相談所や医療機関等との連携で
子どもたちを手助けしていくとのことです。
私も出来ることから活動の輪に加わりたいと思います。