ウナギを見て食べて元気になるツアー
1月20日(月)
先週は学習会その他であっという間に1週間が経過しました。
14日(月)参議院議員会館でジェンダー予算(関西学院大学
大橋麻子さん)、介護保険改正(淑徳大学鏡諭さん)、
生活困窮者自立支援法(藤田孝典さん)について学習。
国の各担当職員からのレクチャー
15日(火)生活クラブTPP問題学習会(東大鈴木宣弘さん)
16日(木)集団的自衛権行使の解釈改憲の学習会(小西ひろゆき参議院議員)
袖ヶ浦福祉センター暴行事件にかかわる健康福祉常任委員会
17日(金)さくらネット通信編集会議、佐倉商工会議所賀詞交歓会
18日(土)自民党提案「いじめ防止推進条例案」へのパブコメ案作成
19日(日)伊藤真さん憲法講演会
とにかくインプットすることが多かったのですが、それがきちんと
アウトカムにつながるようじっくり考える時間も必要だなと思った次第。
今日は、先週とうって変わって頭で考えるのではなく、実際に見聞きして
体験するツアーを企画し、利根川流域市民委員会のメンバーとともに
大いに学びました。
名付けて「ウナギを見て食べて元気になるツアー」。
午前10時半に総勢19名で京成佐倉駅を出発し、
一路成田の印旛沼漁協へ。
到着後、事務局の瀬尾さんらに養殖場を案内していただきました。
ビニールハウスの場内は、水蒸気が立ち込め、蒸し暑い!
カメラのレンズが曇ってなかなか撮れなかったが、かろうじて1枚パチリ
養殖場見学の後はおまちかねのウナギランチです。
今日はあいにく大人数の宴会とバッティングしていたため、
あれこれ選べず、ハーフのうな重で統一せざるをえなかったのが、残念。
これが、2000円のハーフうな重
ボリュームはまずまず、ウナギも柔らかく味付けもグッド!
展望台から印旛沼を眼下に見下ろし、次は千葉県水産総合研究センター
(内水面水産研究所)へ
小瀧所長や研究員の皆さん、そして富津にある種苗生産研究所からは
川津室長も来ていただき、千葉県におけるウナギ研究の取り組みについて
詳しいご説明を受け、施設内もご案内していただきました。
全国的にもウナギが激減し、昨年から始まった国の緊急調査事業を
千葉でも委託していますが、まだまだウナギの生態は解明されていない
ことが多く謎が多い生物であることが改めて分かりました。
また、ウナギの漁獲量がぐっと減ってきていることについても
いろいろな分析がされていることを知りました。
当センターが利根川をはじめとする千葉県におけるウナギの基礎的知見の
蓄積を図り、資源回復のためにさまざまな調査や種苗生産技術開発に
取り組んでいる状況について知ることができ、とても実り多い見学会
となりました。
いただいた資料は、後日ゆっくりと目を通したいと思います。
レクチャーの後、実際にウナギたちにご対面
こちらで養育されているウナギは、体調5センチほどのクロコウナギ
シラスウナギから黒っぽく変色した幼漁期のウナギです。
この箱からエサをやっています。
ここでも、エサ箱から動かないウナギを発見
体長50センチはあるでしょうか?
ちょうど出荷に適した大きさとのこと。
ウナギと水温の関係は興味深く、漁協の養殖場では水温が28~29度
に保たれ、温度が高いとエサ食いが良く、低いとエサを食べないと
聞きました。
また、研究所によると、これまでの調査研究で降海した天然下りウナギは、
昼夜で鉛直移動(夜は浅いところ、昼は深いところ)を行い、
1日で10度程度の温度差を経験することが分かっているそうです。
昨年度からは温度刺激を利用した「催熟技術開発」を県単独事業で
実施しているとのこと。
ますますウナギについての興味が湧いてきました。
その後、展示室でさまざまな魚たちを見学しました。
こちらは、あゆ
当センターは、昨年11月の台風26号時の内水洪水で施設内も冠水し、
2日間も停電してしまったとお聞きしました。
そんなことも含め、今後の河川整備や治水対策のあり方についても
生物多様性や自然環境の回復・復元の観点から考えていく必要があります。
今日、見学した仲間とともに印旛沼を含む利根川水系の河川環境をより良く
するために、今後とも活動していきたいと思います。
水産総合研究センターの皆様、丁寧に対応していただき、
本当にありがとうございました。
水産県千葉の底支えをしているセンターの事業を学ぶことができ、
たいへん有意義な視察となりました。
今後ともさらなる調査研究に向けて、ご尽力をよろしくお願いいたします。