長浜の観光・黒壁によるまちの再興(その1)

2月14日(金)

前日の晩、兵庫県から滋賀県長浜市に移動。

当初は静岡県の防災政策を学ぶ予定だったが、静岡県の原子力災害訓練と
バッティングしたため急きょ、長浜・黒壁によるまちづくりを視察する
計画に変更した。

雪が降りしきるなか、長浜市役所に到着。
長浜市の観光の歴史や政策について、詳しいお話を伺った。
ここでもご多分に漏れず、大手スーパー参入による中心市街地の空洞化
が大きな課題であり、官民挙げての対応に迫られたとのこと。

今回の視察は、民間主導による黒壁をコンセプトにした商店街の活性化が
主目的ではあったが、行政サイドの取り組みも負けていなかった。
昭和55年から3年かけて長浜城を再興。
この時の工事費10億3700万円のうち4億3000万円が民間から
の寄付ということからも、近江商人の底力が伺える。

その後も博物館都市構想に基づき、NHK大河ドラマとタイアップした
展覧会を起爆剤に観光客誘致を図ってきたとのこと。

H8年の「北近江秀吉博覧会」を皮切りに、「北近江一豊・千代博覧会」
「江・浅井さん姉妹博覧会」そして現在は「黒田官兵衛博覧会」を開催。
22年に再合併があり、1市8町人口12万6千人の新しい長浜市が
誕生したが、観光政策のスケールと戦略には目を見張るものがあった。

観光イノベーション戦略には数値目標が掲げられ、H30年度には
観光客数を250万人(H19年度)から310万人へ。
宿泊数については30万人から60万人に倍増させるとのこと。
そのための具体的な取り組みも着々と進められている。

レクチャー終了後、長浜盆梅展にご案内していただく。
今回で63回目を迎え、歴史・規模ともに日本一のとのこと。

会場である慶雲館に到着
慶雲館1

瀬戸内寂聴さんの句とともにひっそりとたたずむ白梅
白梅

奥へ進むと、古木に咲き誇る梅の花々が
盆梅1

中でも圧巻なのは、こちらの紅梅
紅梅1

樹齢なんと400歳 その名も「不老」
紅梅2
地元の名士高山七蔵氏から代々続いた盆梅が寄贈され、長浜市の財産に。
貴重な財産をいかに引き継いでいくか、ご苦労もさぞかしだと思う。

ご長寿バワーをいただいて、午後はいよいよ黒壁商店街へ
紅梅3/>

その2に続く。