笑顔と笑いの一日

5月24日(土)

今日は「はぐくみの杜を支える会」の第1回総会に出席するため、
千葉のきぼーるへ。

きぼーるのさつき展
1階のフロアでさつきの盆栽展が開かれていた。
真ん中が知事賞受賞、左は県議会議長賞受賞の作品

どれも素晴らしかったが、この花の色合いが素敵!
きぼーるさつき展2

この日は行事が重なり、きぼーるでも千葉市民放射能測定室「しらベル」の
講演会や子どもを幸せにする教育タウンミーティングが開かれていた。
どれにも参加したかったところ。

はぐくみの杜は昨年9月に君津市に新設された児童養護施設。
生活クラブ風の村が運営している。
この施設の応援団が支える会で、私も会員になっている。

高橋施設長がオープンから現在までの子どもたちの様子を報告
はぐくみの杜総会1

現在、施設には2才から15歳の子どもたち24人が生活している。
そのうち22名が虐待を受けて保護されたという。
ますます深刻化し、一時保護所もパンク状態とのこと。

パワーポイントの映像には、子どもたちの笑顔・笑顔・笑顔!!
クリスマスや七五三、鴨川シーワールドやディズニーランドへのお出かけ、
そして誕生日会。
とりわけバースデーケーキのろうそくを消す子どもたちの表情が胸に迫る。

高橋さんいわく、別な施設で19歳だった子どもをバースデーケーキでお祝い
したところ、「こんなことは初めてだ」と聞かされた。
以来、必ず子どもたちの誕生日にはホールのケーキを買って
歳の数だけろうそくを立ててお祝いをすることにしたそうだ。

子どもたちが暮らす小規模グループホームでは、職員たちが三度の食事の
献立を考え、買い出し調理を行っている様子も映し出された。
「今日何食べたい?」と子どもたちに話しかけ、施設であっても限りなく家庭
にいるような生活の場にしていきたいという高橋さんの思いが形に。
職員さんたちは「誰よりも自分を愛してくれる人を探す」子どもたちの世話で
へとへとになりながらも懸命に頑張っているとのこと。

国は家庭的養護・施設の小規模化の方針を打ち出してはいるが、
そのための制度や財源はまだついてきていない。
小規模化するためには、職員体制の充実が不可欠だ。
心身ともに傷ついた子どもたちが上手に誰かに頼り、信頼できる人間関係
を築くことが世の中に対する期待、人や社会を信じて生きていく基盤になる。
そのための機会、場所が児童養護施設であったり、里親であったりする。

はぐくみの杜を支える会のように、もっともっと社会が児童養護施設を
社会的に認知し、支えるようにしていきたい。

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なお、6月7日(土)には、「困難を抱える子どもの今と未来を支えるために」
講演会&リレートークが開かれる。
詳細は、下記までお問い合わせください。

今、子どもたちに起きていること、母親達に起きていること。貧困、児童虐待、
孤立等の社会的な困難が未来を担うはずの子どもたちに降りかかっています。
どの子も養護され、教育を受け、健やかに成長することが当たり前の社会に
なるためには、どのような支援が求められているのでしょうか。
先進的な取り組み事例を参考に、多くの人たちと課題を共有し、豊かな地域
づくりにつなげていきたいと思います。ぜひご参加ください。

日時:6月7日(土)14:30~17:20(14:00 受付開始)
会場:千葉市ビジネス支援センター会議室2.3
(千葉市中央区中央4-5-1 きぼーる13階)
http://www.qiball.info/access/index.html
定員:70名(申込み先着順)
参加費:500円(資料代)

共催:NPO法人ちば市民活動・市民事業サポートクラブ
公益財団法人ちばのWA地域づくり基金

申込み:お名前・メールアドレス・電話番号・ご所属を明記の上、
下記までメールまたはFAXでお申し込みください。
NPO法人ちば市民活動・市民事業サポートクラブ
TEL:043-303-1688 FAX:043-303-1689
E-mail:npo-club@par.odn.ne.jp

★講演:「困難を抱える子どもを支えるために」
NPO法人山科醍醐こどものひろば 理事長 村井 琢哉さん
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総会終了後、佐倉のリサイクルショップ「回転木馬」で開かれる
木馬寄席へ。

今回は初の女性落語家二人が登場!
遊かりさん
前座を務める三遊亭遊かりさん

社会人としてさまざまな仕事を経験した後、2年前の6月に三遊亭遊雀に
入門し、一番弟子になったそうだ。
次のステップに上がるためには12年かかり、真打になるためには
さらにもう10年かかるとか。
笑顔がチャーミングな遊かりさんは、なんと佐倉出身とのこと。
がんばってほしい!

続いて、真打の春風亭鹿の子さんが登場
春風亭鹿の子さん

4年前に真打になり、某女性誌読者が選ぶ「好きな女流落語家」
ナンバー1の実力者。
七変化する顔の表情や表現力が素晴らしい。

噺家は588人いるそうだが、なんと女性はわずか10人とのこと。
笑いっぱなしであっという間に2時間が過ぎ、8時半にお開き。
せまき門をたたき、道を究めているお二人に元気をいただいた。
笑顔と笑いに包まれて、一日が終了。