富山県立大学看護学部/富山型デイサービス

今日は陽射しが明るく、過ごしやすい気候となりました。

昨晩は、富山から21時過ぎに帰宅。
昨日の午前中は、富山県立大学看護学部・大学院看護研究科を訪ね、県立大学への看護学部新設の経緯や大学院の特色、「文理融合DX医療人養成プログラムや受験状況等々について、ご説明いただきました。

お忙しい中、松井弘美看護学部長や富山県経営管理部学術振興課八木課長補佐にもご対応いただき、キャンパス内も視察。
機能的で明るく広いフロアに加え、県産材の木材が多く使われ、とても居心地の良い素敵な校舎でした。
現在、千葉県で検討が進められている県立保健医療大学の機能強化に向けて、大変参考になるお話を伺うことができました。

午後は富山駅からローカル線で3駅の東新庄を下車し、スーツケースを引きながらひたすら歩くこと20分。
富山型デイサービス「このゆびとーまれ」の看板を見つけたときは、田畑直子市議と思わず歓喜!
静かな住宅街に2棟の民家を改修して、デイサービスが行われています。
惣万佳代子代表のご案内で部屋に入ると、おばあさん二人がベッドでお昼寝、障害のある女性がスタッフの介助で食事、子どもたちは寝転んだり、お菓子づくりをしていたりと賑やか。
看護師さんや保育士さんらが見守る中、それぞれが同じ空間で思い思いの過ごし方をしていました。
別棟のお家では、全盲の男性がキーボード2台を上手に演奏してくれたり、利用者さん同士のおしゃべりや笑い声が絶えず、デイサービスというよりはおばあちゃんのお家に遊びに来たような感覚でした。

惣万代表は、32年前にこの地で初めて「富山型デイサービス」を始めた創始者。
日赤の看護師仲間3人で立ち上げた当時は、高齢者・障害者・子どもといった枠にとらわれずに対象横断的な利用者を受け入れる考えに、批判的な意見もあったそうです。
しかし、赤ちゃんからお年寄りまで、年齢や障害の有無にかかわらず、誰もが一緒に住み慣れた地域においてケアを受けることができる、この富山型デイサービスは、後に県の特区制度を経ての全国展開を経て、2018年からは国の共生型サービスの開始にもつながっています。
事業所は多いときの130か所から111か所まで減っており、専門職の確保や財政面でも課題があるとのことですが、その理念や効果を体感することができました。

松井看護学部長からは、地域密着型の看護リーダーを育てる哲学と高い実践力の重要性、それを牽引する使命感を強く感じました。
また、惣万代表からは、地域でありのままに暮らすことができる、自然体での共生の大切さを教えていただきました。
富山視察で得た貴重な学びを政策提言につなげていきたいと思います。

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