学校に居場所カフェをつくろう!
今日は、京王線下高井戸にある日大文理学部キャンパスヘ。
午後から開かれたシンポジウム「居場所カフェが教育を変えていく」に参加しました。
暑い最中の遠出は体力が要りますが、来て良かったなと思える充実した内容でした。
といっても、佐倉の花火大会があるので4時過ぎに会場を後にし、目下移動中です。
子どもの貧困対策推進法ができましたが、十代後半のセーフティネットが不足しています。
しかし、高校生の年頃は困っていても大人に簡単にSOSを出さない。
だから担任の先生でも困難が見えづらくなっています。
そこで注目されているのが、学校における居場所カフェ。
これまで私も「高校生の食を守る会」の先生方やスクールソーシャルワーカー、フードバンクの皆さんと居場所カフェの学習会開催、神奈川県立田奈高校ぴっかりカフェの見学、県担当課との意見交換等々してきました。
昨年度の健康福祉常任委員会での質疑では、今後に向けて概ね前向きな方向性が示されました。
教育と福祉の連携は、言うは易く行うが難し。
教育、学校という独自の文化に福祉の視点を入れていくことは、まだまだハードルが高いようです。
基調講演「たのしい学校じゃダメですか?~居場所カフェへの期待」の講師、日大教授の末富芳さんの問題提起が印象的でした。
日本だけではなくイギリスやアメリカでも学校がつまらなくなっている。
指導力を問われる教員、型にはめる文科省、本音で話せない生徒と教師、遊び心ないモノトーン化した学校現場では、自由・民主主義・創造性が後退期にあると分析。
これをカラフルにしていくことができるのは、違う文化を持った大人の存在であり、居場所カフェを手伝うNPOや地域の様々なバックグラウンドを持つボランティアだとのこと。
様々な困難や生きづらさを抱えた子どもたちを教師だけで支えることは難しい。
家庭でも教室でもない、第三の場所、利害関係ない人とホッとした時間を過ごし、問題解決の支援につなげることもできます。
書き尽くせない多くのメリットは、ぜひ出版されたばかりの書籍をお読みください。
今日はこの本の出版記念シンポジウムでした。
千葉県の高校にもぜひつくりましょう、居場所カフェ!