弥冨・和田の敬老会へ

10月9日(月)

先週は一般質問が終了し、7日(金)から常任委員会がスタート。
明日11日(火)は、所属する文教常任委員会が開かれます。
今日は議案審査に向けて、調べものなどの準備にあてたいと思います。

その前にちょっと一息。
先週末にお邪魔した弥冨と和田地区の敬老会の様子をご報告します。
佐倉の南部、農村部にある両地区からは、毎年ご案内をいただき
とても楽しみにしています。

収穫の秋、佐倉の美しい里山を車窓から眺めながら、小旅行気分。
今年は相次ぐ台風の影響でまだ稲刈りが終わらない田んぼがある
とのことで心配です。
(台風による佐倉での農業被害の状況については、常任委員会終了後
担当課に聞き取りをすることになっています。)

毎年この時期に、実りの秋に感謝しながら、地域ぐるみでお年寄りの
ご長寿をお祝いしています。

1日(土)に開かれた弥冨地区の敬老会
弥冨地区敬老会1
弥冨小学校の全校生徒による合唱

弥冨地区敬老会

弥冨小学校の太鼓
高学年の子どもたちによる伝統の弥冨太鼓

十数年前、少子化により1学年の学級規模が維持できなくなり
学年をまたがる複式学級を余儀なくされました。
その打開策として、学区外からの子どもたちを受け入れられる
「小規模特任校」となったのですが、年々子どもたちが増えている
ように感じます。
校長先生にお聞きしたところ、最近、農村ライフを求めて
市外から若い家族が移り住んでいるそうです。
アットホームな地域に魅力を感じてのことでしょう。
嬉しいことです。

翌2日(日)は、和田地区の敬老会へ。
和田地区敬老会

駐車場の裏で珍しい植物を発見!

藍の花
藍(あい)染に使う「あい」の花

隣には、綿(わた)の花も
綿の花1

どちらも伝統「和田織」の材料として、大切に栽培されています。
市内の小学3・4年生の社会科見学のコースに和田織の体験も
組み込まれているそうです。

会場の和田ふるさと館に入ると、市職員OBの懐かしいお顔がたくさん!
いつも温かく迎えていただき、ありがとうございます。

和田敬老会2
和田小学校の子どもたちによる太鼓の演技に目を細める皆さん

今年は、75歳以上が345人。
そのうち88歳以上が4人、90歳以上は16人とのこと。
こちらに来ていつも感じるのは、お年寄りの方々の表情が上品で
凛とした立ち振る舞いであること。
特に女性の表情が美しい!

きっと大地を耕し、自然と向き合う農作業や伝統文化を引き継ぐ行事など
忙しい日々のなか、毎日の暮らしを丁寧にきちんと積み重ねることで
あのような品格のある表情が生まれるのではないかなと思います。

その背景に、この和田地区において古くから学問が盛んであったことが
関係しているのではないでしょうか?

昨年は、終戦70年平和記念特別展「忘れえぬ記憶 戦争と和田村」が
この和田ふるさと館で開かれました。

昨年9月3日に訪れ、ブログに書きました。

忘れえぬ記憶 戦争と和田村

今年は、和田小学校と公民館が合同で調査した和田地区の学問の歴史
について、展示していました。
敬老会終了後、小暮達夫館長が案内してくださいました。

明治維新後は、和田の寺子屋や私塾に周辺の町村からも
たくさん学びにきていたようです。

寺子屋
御嶽神社の石渡彦左衛門は、石渡佐倉市議のご先祖様とのこと

天辺学館
私立「天辺学館」

ここでは高等教育が行われ、千葉、冨里、八街からも生徒が通い
昭和33年まで続いていました。

和田小校歌

「和田小の和は 平和の和。 心と心をむすぶ和だ…」で始まる
和田小学校の校歌。

和田小校歌2
モダンだなと思っていたら、昭和45年につくられたと知って納得。

墨塗りの教科書
墨塗りされた教科書

この他にもたくさんの歴史上貴重な資料が展示されています。

昭和45年に和田小学校PTA民俗資料収集委員会が発足。
以来、和田地区の伝統・文化、歴史的資料を収集・保存し、
後世に村の歴史を伝える大変重要な活動を続けています。
郷土への深い愛情が感じられます。
ぜひ和田ふるさと館に足を運んでみてください。

しばし慌ただしい日常を忘れ、地域の皆さんの温かさに接し
リフレッシュした週末でした。
また来年もお目にかかりたいと思います。
お世話になりました。