印旛沼「予備排水」基準の見直し/ 印旛市郡医師会PCR検査センター開設
来週から6月。
梅雨のシーズン、出水期を迎えます。
心配なのは、印旛沼流域の洪水被害です。
昨年10月25日の記録的豪雨では、印旛沼が過去最高水位を更新し、佐倉市内を流れる鹿島川や高崎川の流域で浸水被害がありました。
平成25年大規模な浸水被害を受けてできた印旛沼の「予備排水」ルール。
48時間もしくは72時間の予測総雨量が150ミリを超えた場合、沼の水位をあらかじめ下げておくというものです。
この予備排水の運用が功を奏し、これまでは印旛沼流域の洪水被害を防ぐことができていました。
しかし、昨秋の豪雨では事前予報が150ミリ以下。
台風の進路が予報を外れたため、再び大きな被害が生じてしまいました。
その後、この予備排水ルールの見直しを行うことになっていましたが、新型コロナウイルスの影響により、沼を管理する水資源機構や地元自治体、利水関係者等による調整会議が開かれない状況でした。
出水期を前にどうなるのかと心配していたところ、昨日河川環境課から報告があり、「6月1日から、予測総雨量を100ミリ以上に変更する」と聞きました。
印旛沼は利水利用もあり、農業用水や県営水道・工業用水等との難しい調整が必要ですが、今回は書面による確認を行い、決定したそうです。
今週中に関係機関に通知を出すとのことでした。
まずは良かったです。
もう一つ良かったことは、印旛市郡医師会の協力によるPCR検査センターが開設されたこと。
ワンボックス車による移動式になります。
1日最大30検体の採取が可能とのことで、当面は(水)(木)(土)の午後に開設されるそうです。
これまでの首長方々の働きかけと医師会の皆様方のご尽力に感謝します。
画像は今朝の印旛沼。
イネの緑が濃くなってきました。